タンパク質を消化吸収させたい!消化酵素が要。私にできることって?

栄養・健康

お肌のコラーゲンを作るにはタンパク質が必要なんでしょ?

お肉もお魚も食べてるのに、タンパク質が上がらないの。

どうして?

胃酸と消化酵素の働きが弱いかもしれません。

私を含め、そういう人多いですね。

タンパク質を体に取り入れるには、

消化酵素がとても大切なのです。

とても。

全ての栄養素が利用されるには、消化吸収される必要があります。
食べ物は、口に入れるだけで栄養になるわけではなく、
消化吸収されて初めて、私たちに有益な栄養となるのです。

タンパク質を消化吸収するために、
必要な消化酵素を増やす方法と、
消化酵素サプリの使い方についてまとめました。
最も大切なタンパク質を体にしっかり取り入れていきましょう。

忙しい方は、ハイライトしたところだけ目を通してください。

3つの消化

消化には3種類あります。
それぞれの消化がしっかりできることが要です。

  • 物理的消化 
    口の中で噛む 胃腸の蠕動運動 
    食物を小さくして消化液と混ぜる 
    化学的消化の前準備
  • 化学的消化 
    消化酵素による加水分解 
  • 腸内細菌による消化 
    大腸内の腸内細菌による
    食物繊維の分解・発酵 

早食いとか、奥歯の噛み合わせが悪くて噛みずらいとか

消化の出だしで躓いています。

消化のスタートの、歯で噛んで、すり潰せるって、

凄く大事なことなんです。

治せる歯があるなら、放置せず歯医者さんで相談を!

歯医者さん最近行ってないわ!

タンパク質の消化から吸収までサラッと

タンパク質の消化について口から空腸まで、
サラッと見ます。

口から入ったタンパク質は・・
  • 咀嚼

    物理的消化でたんぱく質を小さく砕く

  • 化学的消化

    胃酸で消化しやすく変性し、
    ペプシンの働きで分解

  • 小腸
    化学的消化

    膵臓から分泌されるプロテアーゼによって
    オリゴペプチドまで小さくする

  • 空腸
    腸管粘膜で膜消化

    最後は空腸まで運ばれて、
    アミノ酸となって吸収される

タンパク質消化に大切な胃酸

胃の中でタンパク質が分解される時、
ペプシノーゲンという消化酵素が胃壁から出ます。
このペプシノーゲンは、
胃酸によってペプシンという活性化したタンパク分解酵素に変化します。
胃酸が十分に出なければペプシノーゲンはペプシンになれません。

胃酸が少ないと、タンパクを分解できないということ。

胃酸って胃液のこと??

胃液って何

胃液は胃酸と粘液とペプシノーゲンの3つが混ざった液体。

  • 胃酸 
    強酸性でタンパク質を変性させて消化しやすくする。
    食べた物を殺菌。
  • 粘液 
    胃酸で胃の内側が傷つかないように
    胃壁を保護している。
  • ペプシノーゲン
    胃酸の働きでペプシンとなり、
    タンパク質を分解する消化酵素。

胃液は胃壁の細胞から分泌されます。
この分泌は消化管ホルモンによって調節されています。

胃粘液の大切な役割

胃粘液は自分の胃酸で自分が分解されないように、
胃の表面を保護しています。

粘液が少なくて、胃酸が多すぎると、
自分を酸で溶かしてしまいますから胃壁を保護できません。
胃が痛くなります。
☝︎胃酸が少なくても、胃粘液がもっと少なければ、
保護できませんから胃の痛みの原因にもなります。

胃の粘液、なんだかすごく大事な気がする!

胃粘液が減る原因は

  • ストレス 
    ストレスで緊張状態が続けば、胃の血管が収縮して、
    胃壁を守ってくれる粘液の分泌が激減。
    消化酵素が自分を消化して傷つけてしまいます
    ☞胃炎や潰瘍
  • 鎮痛剤 
    胃壁の血流が低下して、
    粘液の分泌は減り、粘膜が傷つく。
  • アルコール
  • ピロリ菌感染
  • 加齢

ストレスがどれだけ身体を蝕むか・・

ストレスは早目に見つけて対処して、
病気の根を積んでおきましょう。

胃酸とか胃粘液とか、ちゃんと出したい!

Mint Lemon:胃酸分泌促進

普段から食事の工夫をして、胃の負担を軽くしてあげましょう。
簡単で忘れがちですが、大切です。

胃酸の分泌を促す食材を取り入れる

食前や、食事の始まりに摂取して胃酸の分泌を促す食材。

梅干し レモン水 酢の物 
しょうが ミント パセリ 
アップルビネガーサイダー 

酸っぱい系と

苦い系?ね

胃が弱弱弱だと、
空きっ腹に酸っぱい系は胃が痛くなる人も。

無理して食べなくても良いですよ。
食べられたら、
食事の初めに少しずつ。

必要な胃酸を出すために辞めること

胃酸の分泌を邪魔するのは・・
  • 胃酸を抑える薬
    日常的に内服しないように!
  • 冷たい飲み物
    胃の血流が低下、胃酸分泌も低下
  • ストレスにさらされ続ける毎日
    胃酸不足にも、胃酸過多にもなります。
  • ピロリ菌感染
    胃酸不足にも、胃酸過多にもなります。
  • 精製砂糖
  • 加齢

胃に良いことをしても、
悪いことも一緒にしてたら
なかなか改善しません。

胃酸分泌を促進させる栄養

胃酸分泌を助ける栄養
  • ナイアシン 
    胃粘液と胃酸分泌を促進
  • ビタミンB1  
    胃酸分泌を高める
  • 亜鉛 
    胃酸を作る時に必要な酵素を活性化するのに
    亜鉛が必要。

胃酸が出た胃の内壁には、
胃粘液がしっかりあることが大切。
胃酸は強酸ですから、
粘液なしでは胃が荒れてしまいます。

胃粘膜を良い状態にする栄養

胃粘膜のために摂りたい栄養
  • ビタミンA と亜鉛
    粘膜再生
  • ビタミンC
    粘膜の敵:ストレスの対策に
  • ビタミンE
    胃壁の血流改善で粘液が出やすい状態に

サプリで胃酸を補助する

胃酸過多や胃潰瘍や胃炎がないならば・・・・・・・・・・・・・・・・・
少ない胃酸の補助にサプリメントの『塩酸ベタイン』
を追加して使います。
胃の中のPHを下げ、たんぱく質を変性させて消化を助けます。
胃の中の殺菌にも有効です。
に飲みます。

焼肉とか、ステーキの日は
食べる前に「塩酸ベタイン」

試してみようかしら

膵臓から分泌される、タンパク質の消化酵素プロテアーゼ

タンパク質を分解する酵素をプロテアーゼと総称します。
プロテアーぜは多種あり、
膵臓から小腸に分泌される代表的なものは 

  • トリプシン
  • キモトリプシン
  • カルボキシペプチダーゼ

などなど
これらが潤沢に分泌されて、たんぱく質が消化されていきます。

タンパク質が吸収できないままじゃ
お肌のハリと艶が落ちてしまう!

どうにか消化酵素も増やしたいんだけど!

消化酵素を増やしたい!

精製砂糖・小麦・乳製品→胃酸と腸粘膜に負担

消化酵素がないならサプリで足すしかない!

素敵!簡単!

☝︎消化酵素のサプリメントを食前に摂る。

消化酵素を補って、タンパク質を消化吸収しやすくします。
タンパク質が吸収できるようになってくると、
消化酵素が自分で作れるようになってきます。
体調が良くなったり、血液データが落ち着いてきたら、
消化酵素サプリはその日の体調や食事内容に合わせて、
頓服で使用するようします。

タンパク質が低い人は、全ての消化酵素が少ない。
消化酵素のサプリを求める時、たんぱく質分解酵素に特化せず、
◎タンパク質分解するプロテアーゼ
◎糖質を分解するアミラーゼ
◎脂質を分解するリパーゼ
この3つが入った消化酵素サプリメントを選びましょう。
この他、たくさんの消化酵素がブレンドされたものも良いですね。

消化酵素サプリを摂った方が良い人は?

でもさぁ

消化酵素って飲むべき?

困ってないし〜

タンパク質が低いとか高いとか言われても、

検査していないし、わからないよ!

ですよね。

では、消化酵素を摂るべき人、摂ると効果が期待できる人って
どんな人でしょう?

消化酵素サプリを摂ると良い人
食後に胃が重い お腹が張る 
胃がもたれる 食が細くなった
お肉が前ほど食べられない 
便に未消化な食材が見られる
便が均一なペースト状・・・・・・・・ではない
便が臭すぎる 下痢と便秘を繰り返す 
お腹の状態が一定しない
たんぱく質不足

このような自覚のある方。
消化酵素が少なくて
しっかり消化ができていない可能性です。
消化酵素を食前内服してみる価値はあると思います。
栄養が吸収されやすくなり、体調の改善が期待できます。

体力がない 食欲がない 元気がない 
人も、消化力が落ちている可能性あり。
消化酵素サプリを試してみるのもありです

改善がない場合は、
腸内細菌、胆汁、カンジダ菌の問題や、
ストレスのマネージメント、などなど
別のアプローチも必要になってきます。

ほほー

タンパク質分解酵素サプリの使い方

cinnamon:芳香性健胃薬

消化酵素のサプリの中で、
タンパク質分解酵素の使い方を見てみましょう。
食物のタンパク質を消化するだけではありません。

血管内血栓を溶かす

血管内の血栓はフィブリンというたんぱく質で出来ています。

血管が傷ついたときに、修復するために集まってきたフィブリノーゲンがトロンビンの働きでフィブリンとなって、まず傷を塞ぎます。
このフィブリンを足場にして、傷ついた血管壁の細胞が伸びてきて、血管の修復が行なわれます。
血管の修復後に、不要になったフィブリンは、プラスミンという線溶酵素によって溶かされて、血管内の血流が順調に回復します。
本来は、プラスミンによって溶かされてしまうフィブリンですが、
プラスミンの作用が弱くてしっかりフィブリンが溶解されない場合、
血栓ができやすくなります。

また、高血圧や糖尿病などで血管内皮細胞が傷んでいると、
血管の傷んだ壁から露出したコラーゲンに血小板が集まってきて粘着凝集し、
さらに凝固が活性化されてフィブリンが出てきます。
線溶酵素が充分に働かなければ、これもまた血栓になってしまいます。

これら血栓を溶かす働きがあるのが、タンパク質消化酵素です。

バイオフィルムを溶かす

腸の中にすむ悪玉菌は、バイオフィルムという、ドーム状の膜を作って、その中に住んでいます。
悪玉菌を溶かそうと、抗生物質が入ってきても、この膜が細菌を守っているのでなかなか手強い。
このバイオフィルムがあると、抗生物質に対する耐性が1000倍まで高くなる可能性も示唆されています。PMID;28362216
ですから、カンジダ菌などの真菌増殖がみられる場合、
菌を減らすためには、バイオフィルムを剥がす対策が必要になってくるのです。
バイオフィルムは、多糖類や、たんぱく質が主成分
ここで、消化酵素の出番です。
酵素の働きでバイオフィルムを溶かすことで、腸内の環境を改善させる一助となります。

腸内カンジダ菌を除菌する時
バイオフィルムを剥がす酵素を使って膜を溶かしながら、
天然ハーブの力を用いて、悪玉菌の増殖も抑えます。
使用する天然成分とは・・
⚫︎黒ニンニク ⚫︎ワームウッド ⚫︎黒胡桃 
⚫︎オレガノ ⚫︎カプリル酸 ⚫︎クローブ 
⚫︎れいし ⚫︎シナモン 
など。
これらが配合されたカンジダ菌対応のサプリメントを併用して、
カンジダ菌の増殖を抑制していきます。
もちろん、
カンジダの除菌期間中は、カンジダ菌の大好きな餌である糖質の摂取を控えたり、
鉄サプリ摂取は控えめにしたり、小麦や乳製品、
カフェイン、アルコールなど、
腸の負担になることはしないようにします。

腸カンジダの除菌には、
ハーブや消化酵素だけでなく、

食事の調整がとても大切です。

食事の方が大切かも。

カンジダ菌の除菌にも消化酵素が有効なのね!

腸のカンジダ菌が増殖するとどうなるかはコチラ

使えるタンパク質分解酵素サプリメント

実際にネットなどで購入できるサプリは・・・

ブロメライン パイナップルの果実に含まれる酵素

抗血栓作用 抗炎症作用 
毛細血管内にできた、フィブリンというたんぱく質の塊を
分解する働きがあります。
炎症を起こしている箇所の血流を改善することで、
炎症を緩和します。

花粉症の時期には症状を和らげる効果が期待できます。
ドイツでは、鼻炎や創傷治癒を早めるために薬として使われます。

パイナップルアレルギーのある人はやめましょう。

ルンブロキナーゼ 赤ミミズの内臓に含まれる酵素

アメリカ原産の赤ミミズ;ルンブルクスルベルスの内臓から抽出した線溶活性酵素。
1975年に、美原恒医学博士が宮崎医科大学教授に就任時、
ミミズの酵素、ルンブロキナーゼの血栓症予防効果を発見。
熱に強く、幅広いPHの範囲で酵素活性を示す。
河野メソッドでは、認知症に対して、
血栓を溶解するために使用します。
血栓溶解作用による血流改善効果を利用して、
認知症だけではなく、褥瘡や高血圧、糖尿病の合併症予防に使ったり、
フィブリンという蛋白を分解する作用を利用して、
バイオフィルムを溶かすためにも使用します。

河野メソッド
名古屋フォレストクリニックの河野先生が考案した
認知症治療のプロトコール 
最小限の薬とサプリメントを利用して
患者家族と協力し合って共に治療します。

中国の宗時代(およそ800年前!!)の書物に、
ミミズが脳卒中に有効であるとの記述。
また漢方で使われる地龍、とはミミズのことですが、
これは解熱剤として用いられています。
このミミズの解熱成分はミミズの皮の部分にあります。
ルンブロキナーゼはミミズの内臓と体液部分にあります。
地龍とは別物です。
注意☝︎ミミズが体に良いからと
その辺のミミズを食べないでください。
鉛や水銀、ヒ素、カドミウムなど、
有害な物質を持っている可能性がありますよ。
安全に養殖された
ルンブルクスルベルスのサプリを摂取してください。

ミミズって素晴らしいよね 

ナットウキナーゼ 納豆のネバネバ部分

納豆のねばねばにある線溶活性酵素 
1980年須見洋行らに発見される。
熱に弱い。
血栓の主成分であるフィブリンに直接働きかけて
分解する作用があり、血栓症の予防になります。
血栓は夜中に出来やすいので、
夕食後や眠前に摂取します。
納豆で血栓溶解作用を期待して食べるなら、
1日納豆1〜2パック。
50度以上にしないで食べた方が良いです。

この他、たくさんのタンパク質分解酵素があります。

  • 青パパイヤの・・パパイン
  • キウイの・・アクチニジン
  • いちじくの・・フィシン
  • マイタケの・・マイタケプロテアーゼ

これらの果物とお肉を一緒に漬けておくと、
タンパク質分解酵素の働きで、
柔らかくなります。
果物の酵素は加熱すると活性が失われるので、
加熱調理前に使用します。
酢豚に入ったパイナップルは、
豚肉の消化を助けてくれますが、
加熱処理された缶詰のパイナップルでは、
タンパク質分解作用はあまり期待できません

たんぱく質分解作用を期待するなら、

生じゃないとダメなのね。

まとめ タンパク質を消化吸収するために

Paseri:胃酸の分泌を促す
たんぱく質を吸収するために
  • 良く噛みすり潰す
    必要なら歯科で歯を治す!
  • ストレスを全力回避
  • 胃酸や粘膜に必要な栄養素を積極的摂取
    ビタミンA・B群・C・E・亜鉛
  • 食べる前には酢の物や柑橘系
    パセリ、ミント、しょうが、を取り入れてみる
  • 消化酵素のサプリメントを取り入れてみる

栄養を意識する前に、まず歯!
よーく噛むことが消化の第一歩です。

歯!

歯医者さん行ってきます!

参考:美原恒『血栓は倒れる前に溶かせ』,東洋医学舎,平成15年6月,

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